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職場・工場・倉庫のリチウムイオン電池火災対策|充電ルールと初期消火の備え

ノートパソコンやスマートフォン、電動工具、ハンディターミナル、バッテリー式のフォークリフト――職場には、リチウムイオン電池を使った機器が数多くあります。従業員が持ち込むモバイルバッテリーも含めれば、その数はさらに増えます。

リチウムイオン電池の火災は、家庭だけの問題ではありません。オフィスや工場、倉庫で発生すれば、人命だけでなく設備や在庫、事業そのものに大きな影響を及ぼします。本記事では、職場で起こりうるリチウムイオン電池火災のリスクと、企業が取り組むべき予防策・初期消火の備えを解説します。

職場にも潜むリチウムイオン電池火災のリスク

総務省消防庁の調査によると、2025年(令和7年)にリチウムイオン電池等から出火した火災は全国で1,297件と、前年の982件から大きく増えました。製品別では、モバイルバッテリー(482件)、携帯電話機(93件)に次いで電動工具が86件と3番目に多くなっています。

製品 件数(2025年) 職場での主な使用場面
モバイルバッテリー 482件 従業員の私物、営業・出張時の持ち歩き
携帯電話機 93件 業務用スマートフォン
電動工具 86件 工場、建設・設備工事、メンテナンス
ポータブル電源 51件 屋外作業、イベント、BCP用の備蓄
電動アシスト自転車 51件 営業・配送用、通勤

出典:総務省消防庁「リチウムイオン電池等から出火した火災の調査結果の公表(令和7年)」

電動工具は「非純正バッテリー」に注意

同じ調査では、電動工具の火災の原因として「非純正バッテリーの使用」が15件と最も多く、充電方法の誤り、高温下での使用、外部からの衝撃(各7件)が続きました。コストを抑えるために互換バッテリーを使っている職場は、改めて見直しが必要です。

職場の火災が企業に与える影響

職場でリチウムイオン電池の火災が起きると、次のような影響が考えられます。

  • 人的被害:従業員や来訪者のやけど、煙を吸い込むことによる健康被害
  • 物的被害:建物や設備、在庫商品の焼損、消火による水損
  • 事業の停止:生産ラインや出荷業務の停止、取引先への納期遅れ
  • 信用の低下:安全管理体制への信頼の低下

特に倉庫や物流拠点では、段ボールなどの燃えやすい物が多く、発見が遅れると一気に燃え広がるおそれがあります。小さな火のうちに消し止める「初期消火」の体制が、被害を最小限に抑えるカギになります。

企業が取り組むべき予防策

1. 充電ルールを決める

  • 充電は決められた場所で行い、周囲に燃えやすい物を置かない
  • メーカー指定の純正の充電器・バッテリーを使う
  • 終業後や無人の時間帯に充電したままにしない

2. バッテリーの状態を定期的に点検する

膨らみや変形、充電中の異常な発熱、落下歴があるバッテリーは使用を中止し、交換しましょう。点検項目をチェックリストにして、担当者を決めておくと抜け漏れを防げます。

3. 保管場所の温度に気を付ける

直射日光の当たる窓際や、夏場の車内・屋外倉庫など、高温になる場所での保管は避けましょう。

4. 廃棄ルールを徹底する

使わなくなったバッテリーを一般のごみに混ぜると、ごみ収集車や処理施設の火災の原因になります。産業廃棄物として処理する場合も含め、適切な方法で処分しましょう。

5. 従業員への周知

私物のモバイルバッテリーの扱いや、発火したときの対処方法を、朝礼や防災訓練の機会に共有しておきましょう。

BCP(事業継続計画)の視点でも見直しを

災害時の停電に備えて、ポータブル電源やモバイルバッテリーを備蓄している企業も増えています。しかし、備蓄しているバッテリーそのものが火災の原因になっては本末転倒です。BCPの見直しにあわせて、次の点も確認しておきましょう。

  • 備蓄しているバッテリーの保管場所・保管温度は適切か
  • 長期間使っていないバッテリーに膨らみや劣化はないか
  • 保管場所の近くに初期消火の道具があるか
  • 火災が起きたときの連絡体制・避難経路が決まっているか

「火災を起こさない」予防策と、「起きても小さく抑える」初期消火の備えは、どちらも事業を止めないための大切な対策です。

初期消火の備えは「火元の近く」に

多くの事業所には消防法に基づいて消火器が設置されていますが、消火器は廊下や出入口など決められた場所に置かれていることが一般的です。充電エリアや作業場所から離れている場合、取りに行く間に火が広がってしまうおそれがあります。

また、リチウムイオン電池の火災は「熱暴走」により内部の発熱が続くため、炎をいったん消しても再燃しやすいという特徴があります。消防署は、火花や煙が激しく噴き出している間は近寄らず、収まってから大量の水や消火器で消火し、十分に冷やすよう呼びかけています。

そこで効果的なのが、法定の消火器に加えて、火元になりやすい場所の近くに軽量な簡易消火具を置いておくことです。

職場の備えに「Key-L119S」

エアゾール式簡易消火具「Key-L119S(キーエル119S)」は、リチウムイオン電池の火災に対応した初期消火スプレーです。

  • 再燃を抑える:冷却・浸透・窒息・安定化の4段階で熱暴走を抑え、再燃を防ぐとされています(メーカー資料による)
  • 軽くて置き場所を選ばない:540g、φ66×288mmの円筒型で、デスク周りや充電ステーション、作業台の近くにも置けます
  • 落ち着いて消火できる:放射時間は約28秒と、一般的な粉末消火器(約10〜15秒)の約2倍です
  • 設備や商品を汚しにくい:粉末が飛び散らないため、精密機器や在庫商品がある場所でも使いやすく、後片付けも容易です
  • 管理の手間が少ない:5年間の長期保管に対応しています

想定される設置場所

職場 設置場所の例
オフィス 充電ステーション、執務エリアの島ごと、サーバールームの前
工場 電動工具の充電エリア、フォークリフトの充電場所、作業台
倉庫・物流拠点 ハンディターミナルの充電棚、検品・梱包エリア
店舗・飲食店 レジ周り、バックヤード、厨房
社用車 運転席周り

よくある質問

Q. Key-L119Sを置けば、事業所の消火器の設置数を減らせますか?

A. いいえ。Key-L119Sは簡易消火具であり、消防法で設置が義務付けられた消火器の代わりにはなりません。法定の消火器に加えてご活用ください。

Q. まとめて導入したいのですが、相談できますか?

A. はい。設置場所や本数のご相談も承っています。お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

まとめ:予防策と初期消火の体制をセットで整える

  • 職場にはリチウムイオン電池を使った機器が多く、電動工具の火災も多い
  • 充電ルール、点検、保管、廃棄、従業員への周知で発火リスクを減らす
  • 法定の消火器に加え、充電エリアなど火元の近くに簡易消火具を置くと初動が早まる
  • 再燃しやすいリチウムイオン電池の火災には、冷却まで考えた備えが重要

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